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薬剤師の妊娠後の働き方まとめ!退職して勤務先を変えるべき?
薬剤師の女性が退職や転職を悩む理由に多いのが、妊娠です。女性は妊娠すると妊娠中の働き方や産前産後の事、出産後の事など色々考えなくてはならず、働き方についても今までとは変えざるおえない場合もあります。
実際に妊娠した薬剤師は下記のような事について悩みや疑問を抱えています。
● 妊娠中、仕事を続けるのことは出来る?
● 一度退職して、産後に新たに転職先を探すべき?
● 育休の実績が無い職場、育休を取るのは無理?
● 産前・産後に働きやすいのはどんな職場?
女性にとって結婚や出産は大きなターニングポイントになります。妊娠すると「妊娠中に働く事は子供に影響はないか」、「産後は家庭と仕事の両立をどのようにすべきか」など考える事がたくさんあります。
そこで今回は≪薬剤師の妊娠後の働き方≫という記事をまとめました。これから結婚や妊娠を考えている方や、現在妊娠中でこれからの働き方について悩んでいる方は是非参考にしてみて下さい。
薬剤師の妊娠と仕事に関する悩みや疑問まとめ!
現在、登録薬剤師数は4:6で女性の割合が高くなっています。女性の場合、結婚や出産などのライフスタイルの変化でどうしても働きを変えなければいけない、と言う人が多いと思います。
今までやりがいを持って働いていたとしても、妊娠を機に働き方を変えるべきなのだろうか、家庭と仕事を両立させるにはどうすれば良いのかと悩む薬剤師は多くいます。
経済的な理由で辞められない人もいれば、働く事にやりがいを感じて続けていきたいと考える人もいます。ここでは実際に妊娠中であったり妊娠を控えた薬剤師の方が持つ、悩みや疑問に対する回答をまとめています。
薬剤師の妊娠と仕事に関する悩みや疑問まとめ!
妊娠中に働く事は子供に影響がある?
ドラッグストアや調剤薬局、病院などの薬剤師は立ち仕事が多かったり、薬品も扱う為、薬剤被曝など胎児に影響があるのではないかと悩む薬剤師の方もいます。
また、薬剤師と言う仕事上、病気の患者さんと接する機会も多く、薬の飲めない妊婦さんは病気の感染などの影響も心配する方もいます。
確かに妊娠中は胎児の事を考えるとあらゆるリスクを避けたいと思うものです。実際に妊娠中の薬剤師の方は
● 必ずマスクをする
● 体調に応じて立ち仕事を休ませてもらう
● 向精神剤や抗ガン剤などの配慮が必要な薬剤の調剤は極力変わってもらう
● 重いものは持たないようにしていた
● インフルエンザ流行時などは手洗いうがい、マスクを徹底していた
など、極力影響を受けないように注意しているようです。
上記のようなことをしていても、絶対にリスクが無いわけではありませんが、妊娠中に働いていても元気な赤ちゃんを産んだ薬剤師はたくさんいます。
妊娠中は自分にできる対策を心掛けて、体調と相談して、無理せず周りの人に助けてもらいながら働くようにしましょう。
妊娠しても働きたいけど、体調不良などで職場に迷惑をかけてしまいそう・・・
妊娠中はつわりやおなかのはり、むくみ、精神的に不安定になるなど体調不良が起こりやすくなります。妊娠中も働きたいけど、体調も良くないし周りにも迷惑をかけてしまいそうだからと、辞めてしまう薬剤師も中にはいます。
しかし薬剤師は女性の多い職場で、出産の経験者も比較的多いでしょう。育休・産休の制度が整っていたり、周りから働き方を配慮をしてくれるという職場も多いようです。
2015年の日本労働組合連合会の「働く女性の妊娠に関する調査」では妊娠時に、職場から勤務上の配慮は受けられたかという問いに対して約過半数の45.2%の人が十分に受けられたと答えており、近年では働く女性に対する理解も深まっているようです。下記は実際に妊娠時に受けられた、職場からの勤務上の配慮の内容があります。
妊婦の方は妊婦検診があるので「病院へ行く時間の確保」は必ず必要です。その他に、「勤務時間の短縮、残業の免除」、「重量物を扱う仕事の免除」、「立ち仕事の免除」などがあります。
こういった配慮をしてくれる職場も多いので、もし妊娠しても働きたいと言う意思があるのなら、妊娠したからと辞めてしまうのはもったいないですし、周りに感謝の気持ちを忘れず、体調に配慮しながら続けてみてはいかがでしょうか。
しかし出血や切迫早産などで医師の指導があるまでは配慮を受けられなかった人が6.6%、配慮を一切受けられなかったと言う人が19.3%おり、職場によっては妊娠しても配慮してもらえないと言う職場も中にはあるようです。
そういった職場の場合、仕事自体がそこまで大変では無く、体調にも影響が無いようなら良いのですが、もし無理をして続けなければいけないようなら、ストレスや重労働で出産にも影響を及ぼしかねませんので、無理をせず退職や転職を考えてみるべきかもしれません。
妊娠がわかってから同僚からの嫌がらせに困っています・・・
最近では「マタニティハラスメント(マタハラ)」という言葉も耳にするようになりました。妊娠や出産をきっかけに、同僚や上司から嫌がらせを受けたり、解雇や降格など不当な扱いを受けたと言う人おり、深刻な社会問題になっています。
マタハラの代表的なものは
● つわりによる体調不良も周りに理解してもらえない
● そればかりか心無い言葉を放たれる
● 残業や重労働を強要される
● お腹のはりや体調不良はあっても休ませてもらえない
● 退職や降格を強要される
などがあります。実際に日本労働組合連合会の調査で「マタハラを受けた」と答えた人が25.6%で、4人に1人はマタニティハラスメントの被害にあっていてます。
妊娠を機に解雇したり雇用条件を悪くするなどの行為は禁止されていますし、検診など通院の際に休暇をとらせることも義務づけられており、妊娠しても働き続けることは法律で守られています。
しかし、雇用側も体調不良の時や出産時に空いた穴を埋めるために余分に従業員を雇ったり、急な欠勤などにも対応しなければいけないと言った理由でマタハラが行われている所もるのが現状です。そういった行為に真っ向から立ち向かうには勇気がいりますし、戦うにはそれなりの労力も必要な為、身重な妊婦さんは泣き寝入りしている人も多いでしょう。
経済的な理由や仕事を辞めたくない場合もあると思うので一概には言えませんが、我慢して続けるべきか、転職や退職を考えるか、周りの方と自分の体調とよく相談して決めて下さい。くれぐれも無理をしないで、自分と子供の事を最優先にして考えるようにしましょう。
育休実績のない職場・・・育休はやっぱりとれない?
小規模な職場や個人経営の場合、産休や育休を記載していなかったり、育休を取得した実績のない会社もあります。
その場合、産休や育休は取れないだろうとあきらめてしまいがちですが、会社の規模や育休実績に関わらずどのような職場でも産休や育休は申請することが出来ます。
しかし法律上では育休は取得できても、育休取得実績の無い職場では、取りずらい雰囲気だったり、職場復帰も難しい場合もあります。
無理に申請して育休を取得して、職場で嫌がらせを受ける・・・という可能性もないわけではありません。
けれど産休や育休は法律で定められた制度で、すべての妊婦さんに認められた権利なので、あきらめず一度会社とよく話し合ってみてください。
⇒参考記事:「育休制度まとめ【育休にある職場や職場復帰について】」
現在フルタイムで残業もある職場、産後の事を考えて退職すべき?
出産が近づくと産後の働き方についても考えなければいけません。産後1年(保育園が見つからない場合は1年半)は育休が認められているので、子供が一歳になったらどうするか、とほとんどの妊婦さんは悩んでいるのではないでしょうか。
子供との時間も欲しいけれど働く事もあきらめたくないという葛藤もあると思います。
とくにフルタイムで働いている場合、産後も同じように働けるかどうかは実際に育児をしてみなければわからない事です。産後、家庭と仕事を両立させる為には
● 同僚や上司の理解が得られるか?
● パートナーや両親など育児に協力してくれる人がいるか?
● 残業が多かったりや無理な勤務体制ではないか?
● 時短勤務や子の看護休暇などが職場で認められているか?
と言う事をまずチェックしてみて下さい。
周りの理解を得られなかったり、職場の勤務と家庭の両立が出来そうにない場合は、フルタイムで続けても無理が出てしまうので、パート勤務に切り替えたり、時短制度のある職場に転職を考えるのも一つの方法です。
産休や育休のある職場まとめ!※産後に働きやすい職場とは?
薬剤師の女性が妊娠すると、先ほどの悩みや疑問にも出てきたように子供への影響やマタハラ、産後の働き方について悩みが出てきます。
職場から嫌がらせを受けたり、勤務自体が長時間労働や重労働の場合、出産後も働けるように転職を考えるのも一つの方法です。
産休や育休、産後の働き方にも理解のある職場を見つけるには、薬剤師の転職サイトなどを活用することをおすすめします。
薬剤師転職サイトのマイナビ薬剤師では「産休・育休取得実績あり」の会社を絞り込んで検索することが出来ます。
また、薬キャリでは「ママ薬剤師におすすめ」の職場を絞り込むことが出来ます。
こういったサイトに登録すると専任のコンサルタントに産後の働き方についても相談できるので、自分の希望する条件や収入、勤務体制などを伝えると、希望にあった求人を紹介してもらう事が出来ます。
妊娠中は体調への不安もありますし、産後は生活スタイルが全く変わってしまうので、妊娠を機に働き方を考える良いチャンスです。産後仕事はどうするのか、どのように働きたいかなど良く考えて、無理なく家庭と仕事を両立出来る職場をじっくりと探してみて下さい。
薬剤師の妊娠後の働き方や退職・転職についての疑問や悩みをまとめてみました。
最近では男性も育児に協力的で、女性が働く事が支持されてきていますが、妊娠や出産をひかえると、どうしても働き方を考える必要が出てきます。
妊娠中や産前・産後は職場の雰囲気や周りとの兼ね合いがあり、自分の希望通りに働けない場合もありますが、まずは自分と子供の事を最優先にして、無理なく両立出来る働き方を見つけて下さい。
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