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ブランク薬剤師が復職する時に注意する事とは?
薬剤師は国家資格であり、まだまだ人材不足である為、復職や転職、再就職しやすい職業です。
しかしいざ復職しようとすると様々な不安が浮かんでくるものです。その不安はブランクが長ければ長い程大きくなってきます。
実際に復職の際多くの薬剤師は下記のような悩みや疑問を抱えています。
● ブランクが5年・・・復職ってできるの?
● ブランクが長いときはどんな職場を選べばいい?
● ブランク明けの面接、どんなことに注意すればいい?
● 家庭と仕事を両立したい!だけどそんな職場ある?
そこで今回は≪ブランク明けの復職、注意する事とは?≫という記事をまとめてみました。
この記事を読んでいる人の中には、ブランクが長くて復職に二の足を踏んでいる方がいるかもしれません。しかしブランクが長いからとあきらめる必要はありません!
現在復職を考えている方は是非参考にしてみて下さい。
薬剤師が復職する時に注意する事まとめ!
薬剤師は女性の多い職場で産休や育休の制度が整っている所も多く、ブランクがあっても復職しやすい職業です。しかし、復職しやすいと言ってもブランクを埋めるためにするべき事や、復職先に関して注意するべき事があります。
ブランク明けの復職は注意するべき事をしっかり押さえて、スムーズに職場復帰しましょう!
薬剤師が復職する時に注意する事まとめ!
ブランクの期間によって状況も変わる
例えばブランクが2年や3年なら、採用側もそこまでブランクを気にすることなくスムーズに復帰出来るでしょう。しかしブランクが5年、10年となると制度や新薬、医薬品に関する事が、自分の持っている知識と大きく変わっている可能性があります。
そうなると雇用側も「しっかりと仕事ができるのだろうか」と不安に感じてしまうかもしれません。そうならない為に、ブランクの間の自己学習は必要ですし、復帰するにあたっての熱意や自分の有用性をアピールする必要があります。
ブランクがあるからと悲観的なならない!
確かにブランクが長ければ長い程、再就職は難しくなってくるかもしれません。しかし「ブランクが長いから雇ってもらえない・・・」と悲観的になる必要はありません。
薬剤師は転職しやすい職業ですし、復職のフォロー体制が整った職場はたくさんあります。ブランクがあってもやる気と向上心があれば復職することは難しい事ではありません。
雇ってもらえないかも・・・と悲観的になっていると面接の際に自信が無いように見えたり、暗い印象を与えてしまいます。復職に不安を感じていても、それは隠しておいて自信を持って就職活動を行って下さい!
家庭と仕事の両立、無理のない計画を
復職を考える理由は人それぞれですが、家事や子育てをしながら仕事も両立させたいと考える人も多いと思います。その時に「どのように家庭と仕事を両立させるか」を考えるのはもっとも重要な事です。
仕事を優先して、「なんとか頑張ればやっていける」と勤務地や雇用条件、勤務時間など無理をして雇用側の条件を飲んでしまうと、家庭の事がおろそかになり、家族も自分もストレスをためてしまいがちになってしまいます。そうなると仕事にも影響が出てきてしまい、職場にも迷惑をかけてしまうことになりかねません。
仕事を始める前にどのように両立させるかをよく考えて、余裕をもてるようにバランスのとれた復職先を選びましょう。
焦らずじっくり職場を探す
復職したいからと焦って再就職先を決めてしまうと、「こんなはずじゃなかった・・・」と後で後悔することになってしまう可能性もあります。
復職するときは自分がどのように働きたいかをしっかりと考え、焦らずじっくりと希望の条件の職場を探すようにしましょう。事前に研修やセミナーなど自己学習を取り入れるなど、スキルアップをはかると尚再就職にも有利になるので、そういった意味でも早めに準備に取り掛かるに越したことはありません。
復職に対するサポートのある職場を選ぶ
大手のチェーンストアや薬局では未経験・ブランクでも歓迎している職場があります。集合研修やセミナーなど人材の育成に力を入れているので、そういった職場を選ぶとブランクがあっても安心して仕事を教わることができます。
個人経営や小規模でアットホームな店舗でも新人やブランクのある薬剤師に対して親切に指導してくれるところもあるので、薬剤師の転職サイトなどを活用してキャリアコンサルタントに相談してみると、そういった職場を探しやすくなります。
一人薬剤師の転職先は避ける
ブランク明けで一人薬剤師の店舗に配属されてしまうと、誰にも教わる事も出来ませんし、仕事に対するプレッシャーが大きくなりすぎてしまいます。
特に家庭や子育てとの両立を考えている場合、一人薬剤師の場合子供の急な病気や学校行事などで急に欠勤することが難しくなります。
薬剤師が複数在籍している所なら、指導もしてもらえますし、責任もそこまでおうことはないので、ブランクから再就職先を探すなら一人薬剤師の店舗は避けましょう。
家族の理解を得る事
家庭と仕事の両立を考える時、一番大事なのが家族の理解を得る事です。子育ても仕事も一人で出来るものではありません。一人で気負って全てこなそうとすると、必ず後で無理が出てきてしまいます。
まず、パートナーと話し合って、家事の分担や子育てに協力してもらえるようにしておく必要があります。また両親や義両親などパートナー以外にも身近に協力を得れそうな人がいれば、無理をせず相談して助けを求めてみて下さい。
面接のときは表情に注意する事
ブランクがあって再就職する場合、不安はつきものです。「ちゃんと仕事をこなせるだろうか・・・」「社会人としての勘をとりもどせるだろうか」と不安になる気持ちもわかります。
しかしそういう気持ちで面接を受けても面接官に良い印象は与えられません。雇用側はブランクよりもその人そのものが「社会人としてのマナーがしっかりしているか、コミュニケーション能力はあるのか、一緒に気持ちよく働けるか」と言った事を重視しています。
ブランクがあって面接するときは特に明るい表情で、自信をもって面接に臨むようにしましょう。
薬剤師の復職!職種別の求人事情や注意する事とは?
薬剤師の復職先は薬局やドラッグストア、病院、企業など様々な就職先が考えられます。どのような職場が復職しやすいのか、その求人事情はどうなっているのでしょう。
薬剤師の転職・求人サイトである薬剤師転職ドットコムではブランク可に絞り込んで求人を検索することが出来るので、実際に調査してみました。また、復職にあたって注意する事などもまとめています。
職種別の求人事情や注意する事とは?
(※2015年8月現在)
調剤薬局
調剤薬局でブランクOKな求人は全国で8611件ありました。例えば・・・
勤務地 | 広島県福山市 |
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給与 | 251,000〜358,000円 |
時間 | 月火水木金/9:00〜18:30 土/9:00〜13:00
※週40時間労働のシフト制。 |
ポイント | 研修制度充実!無理なくステップアップできる環境の調剤薬局です。
主婦の方にもお勧めの会社です! |
一例ですがこのような求人があります。
調剤薬局への復職で注意する事
調剤薬局は最も求人数が多く、時間的にも家庭と両立しやすい職種です。主婦の方やママ薬剤師が活躍しており、家庭との両立に理解の深い職場が多いのも特徴です。調剤薬局はブランク明けの復職で最も復職しやすい職業であるといえます。
調剤薬局に復職する際に注意する点は、残業の有無や有給、休日について良く確認する事と、急な欠勤にも対応してもらえるかと言う事を事前に聞いておくことです。
ドラッグストア
ドラッグストアでブランクOKの求人は全国で1249件ありました。例えば・・・
勤務地 | 福岡県福岡市 |
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給与 | 年収 400万円〜 ※初任給 |
時間 | 10:00〜22:00(年中無休)
※週平均40時間の変形労働制 ※実働8時間 拘束9時間(内休憩1時間) |
ポイント | 地域職の場合は転居を伴う異動は基本的にありません。
各種研修制度も充実しておりますので、調剤経験の浅い方やブランクがある方も安心してご勤務いただけます。 |
一例ですがこのような求人があります。
ドラッグストアへの復職で注意する事
ドラッグストアも比較的求人数が多く、調剤薬局に次いで再就職しやすい職場です。上記のように家庭との両立に理解のある職場もありますが、ドラッグストアは基本的に遅くまで開店している所が多く、土日祝や大型連休の時が最も忙しく、休みもとりにくい傾向いあります。シフト制の所も多いので、小さいお子さんがいる方や時短勤務を希望する方は、勤務時間や休日について、自分の希望の条件で働けるかよく確認する必要があります。
病院
病院でブランクOKの求人は全国で442件ありました。例えば・・・
勤務地 | 兵庫県西宮市 |
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給与 | 年収 400〜450万円 (ご経験等考慮致します。) |
時間 | 土曜 9:00〜12:30
平日 9:00〜17:00 |
ポイント | ◇ブランクから復帰される方や病院勤務未経験の方も歓迎します。
◇有給消化率100%(前年度)! |
一例ですがこのような求人があります。
病院への復職で注意する事
病院はブランクが無くても求人数が調剤薬局に比べて少なく、比較的ハードルの高い職種です。上記のように勤務時間が決まっている所もあれば、入院施設のある所は夜勤が必要な勤務先もあります。面接の際、夜勤や残業の有無を確認する必要があります。
そして病院へ復職を希望するなら家族のサポートや病院で活躍したいと言う意思が必要です。
企業(製薬・化粧品・卸)、その他
企業でブランクOKの求人は全国で59件ありました。例えば・・・
勤務地 | 北海道北見市 |
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給与 | 年収 363〜471万円 ※経験・能力を考慮の上決定いたします |
時間 | 月〜金/8:30〜17:30(休憩60分) |
仕事内容 | 【製造管理職】
○医薬品・食品の有効性、安全性及び品質を確保するための、製造管理業務 |
ポイント | 平日17時半まで★嬉しい土日休み!★未経験・ブランクある方も歓迎!★年間休日122日♪★車通勤可能 |
一例ですがこのような求人があります。
企業への復職で注意する事
ブランク明けでの企業への復職は求人数も少なく、ハードルの高いものになります。DIや臨床開発モニター(CRA)、治験コーディネーターなども経験を問われ、ブランク明けで再就職は難しいものになります。どうしてもこの仕事がしたい!という熱意とやる気と自信があれば採用される可能性はありますが、ゆっくりとペースをつかんで復職するなら調剤薬局やドラッグストアで復職することをおすすめします。
薬剤師の復職で注意する事をまとめてみましたがいかがでしょうか。
ブランクがあるからと不安になってしまうかもしれませんが、心配する必要はありません。せっかく取った薬剤師の資格なのですから生涯の仕事として向上心をもっていれば再就職は難しくありません。
家庭との両立を考えた復職はなにかと大変ですが、薬剤師の転職サイトなどを活用して、ぜひ自分の希望の条件に合った復職先を探してみて下さい。
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